ロウバイ

急に気温が上がり、今年は桜の開花が早いようだ。

広島も先日、開花宣言した。

開花宣言を聞きながら、そうだ!と急いで裏庭に出る。

ロウバイを植えているからである。

然し、遅すぎた。

既にロウバイの花は終わり、わずかに数輪残すのみである。

ひきこもりがちで、裏庭にはほとんど行くことがなく、ジム通い等でバタバタと日を過ごし、ゆとりが無かったように思う。

我が家の菩提寺にロウバイが植えてあり、済んだ冬の空気に漂う気品に満ちた香りに魅せられ、我が家にロウバイを植えた。

香りの良い木の代表として、3大香木がある。

春のジンチョウゲ、夏のクチナシ、秋のキンモクセイである。

息子のために潰した表庭には、父が植えたこの3大香木の香りが季節の移ろいを感じさせてくれていた。

私は、どの木の香りも好きで、庭に出ると、季節ごとにふっと漂ってくる香りを楽しんでいた。

ロウバイを植えて、初めて、ロウバイは冬の香木として、3大香木に加えて、4大香木と称されていることを知った。

ロウバイの控えめではあるが、気品の良い香りを、今年は逃してしまった。

ふと見ると、ロウバイの隣に植えている木の芽がふきはじめている。

春まじか。

もう少しで、我が家の食卓にも春がやって来る。

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