ある整形外科医の言葉

ヘルニアのリハビリ期間が終わった。

症状が改善されなくても、保険の効くリハビリ期間は最大5ヶ月間と決まっている。

健康保険料を抑えるため、政府が決めた根拠無き施策の一つだろう。

私も症状が改善されないまま、5ヶ月経ったので、リハビリ終了となった。

リハビリ最後の日、医師の診察があった。

「どうですか、調子は?」と訊かれたので、正直に「症状は改善されず、足の痺れもそのままです。」と答えた。

医師は、「良くなった」という返事を期待していたのだろうか。

私の返事にむっとした表情で、「足の痺れは治らないと言ったでしょう。今日でリハビリはお終いなので、後は家庭でリハビリに励んで下さい。」と言った。

私はこれが医師が言う言葉なのだろうかと疑問に思った。

症状が改善されていないと言っているのに、「これから家庭でリハビリに励んで下さい」と言われても、何をどうすれば良いのかわからない。

今後、どうすれば良いか訊こうか思ったが、医師の誠意無い対応に訊いても無駄だと思って止めた。

足の痺れが取れないことはわかっているが、「どうですか?」と訊かれたので、正直に答えただけのことである。

リハビリ最後の日に医師として、患者を思いやった言葉を言えないのであろうか。

友達の医師にこのことを話すと、「最近は丁寧な対応が出来ない医師がほとんどいないからね。」と慰めてくれた。

そして、整形外科は、1個所ではなく、複数の整形外科に行った方が良いというアドバイスをくれた。

それを聞いて、整形外科は医師の質にかなりのバラツキがあるのだろうと思った。

面白いもので、医師の態度から診断は正しかったのだろうかという不信感が募ってくる。
もし、正しい診断が出来ていなかったら、この5ヶ月、真面目に通ったのは何だったのかとも思ってしまうのである。

済んだことは仕方ない。

しばらく様子を見て、病院を変え、別の診断がなされれば、また5ヶ月のリハビリを受けることが出来るので、医師を変えれば、また何らかの症状改善が出来るかも知れないと望みを持つことにした。

それより、この5ヶ月間、通院による時間の制約は大きく、ボーカルレッスンを開始することが出来なかった。

また、英会話レッスンも思うように受講出来ず、古事記も講座に出席することが精一杯で、やりたいと思っていたことが出来なかった。

リハビリ期間を終え、また体制を建て直して、再スタートしよう。

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“ある整形外科医の言葉” への10件の返信

  1. これは医師に限らず,弁護士にもその他の職業にも当てはまる話だと思います。
    私も,自分がよくできている人間とは思いませんが,「外では話を聞いてもらえなかった。」,「最初からこちらに来ればよかった。」と言われることがあります。
    能力と,相手の話を聞いたり説明したりする能力は別のようです。
    私も,このお話を拝見して,他山の石(医師?)としなければならないなと感じました。

    1. ふぃーゆパパさん
      コメントありがとうございます。
      ふぃーゆパパさんなら親身になって対応して頂けること
      よく存じ上げています。
      ダジャレは、超お見事~。

  2. 確かに整形外科はヤブが多いと思います。
    20年以上前の話ですが、スキーで転倒、右膝に大けがをしました。
    最初何も考えず一番近所の整形に行きましたが、ここがヤブで全く治らず。
    人にいい先生を紹介いただいてようやく回復しました。
    スポーツ選手か多く通う整形外科がいいように思います。(^^)

    1. ヤンシーさん
      コメントありがとうございます。
      良いことを教えて頂きました。
      次回はスポーツ選手が通う整形外科にあたりをつけようと思います。
      医者を変えて、治られて良かったですね。

  3. 私、だいぶ以前の日曜に転んで肩に近い腕の骨をおりました。
    当時定期通院していた総合病院が有り、整形外科はあったのですが、脳神経系がありませんでした。
    転んだ際に頭を打ったかもしれないと思い、整形外科+脳神経系を探して、救急車は遠慮して、事前アポを取った上でタクシーで乗り付けました。
    結果、レントゲン技師と思しき若者が患部のレントゲンを撮って「骨折しています」との御告げだけでした。脳神経系の検査を要望したところ「私ではできないし、仮に異常があったとしても何の措置もできない」との事。更に入院を希望したところ「泊まりたければどうぞ。但し、何もできない」とのことでした。
    約束が違うという元気も無く、痛み留めの服用薬を貰って帰宅しました。
    翌朝目覚め、幸い、ばかな頭は以前通りだったので、件の病院の紹介状を受け取って、以降は定期通院していた総合病院で治療を受けました。
    医者という人種には悪印象しかありませんが、あの時のレントゲン技師らしき者と、その者に急患を任せている緊急病院ほど忌々しく思ったことはありません。

    1. 呑兵衛あなさんも病院で不愉快な思いをされた経験がおありなんですね。
      それにしても、余りにもひどいレントゲン医師ですね。
      きっとバイトの医者だったのではないでしょうか。
      救急病院ではありがちな話ではあります。
      昔からよく診て頂いていた信頼のおける医者のほとんどは
      年齢的なことでリタイヤしてしまいました。
      新しい医者を探すのは一苦労です。
      もう二度と来ないぞという病院が増えました。

  4. >呑兵衛あなさん、また何か新しいことを始められるのですか?

    失礼しました。
    コメントは管理人の承認後に表示される仕掛けな事は承知していたのですが、右帯に出るのと、各記事毎に出るタイミングにズレがあるように感じ、不思議に思って試験させていただきました。
    怪しい事をしまして恐縮です。
    ちなみに、私の疑問は氷解しました。

    1. 使っている本人が何も知らず失礼しています。
      怪しいと言うよりまた何かチャレンジされるのかと思いました。
      投稿者で怪しくないことは一目瞭然です。

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