私はトンカツが大好物と言うわけでは無いが、食べたくなった時は新宿さぼてんに行く。
他のとんかつ屋でもよいのだろうが、決まって新宿サボテンである。
一番の理由は東京出張の際、立ち寄っていた思いで深い店だからだろう。
私が勤務していた会社は田町に本社を構えていたが、他にも事業場が散らばっており、その中の一つである府中市にある事業場にもよく出張していた。
午後からの会議に出席するため、朝広島空港を発って、ちょうど昼前に新宿に着くので、小田急の新宿サボテンで時間調整を兼ねて昼食を取り京王線に乗っていた。
府中事業事業へは、月2回程度は行っていたので、かなりの頻度、新宿サボテンに通っていたことになる。
悲しいことであるが、店の中では、パソコンを横に置き、ギリギリまで仕事をしていた。
今となっては懐かしい想い出であるが、それ故、新宿サボテンに行きたくなるのだろうと思う。
新宿サボテンは必ず廿日市ゆめタウン店に行く。
廿日市ゆめタウンは駐車場が広く、かつ1階の食堂街間近に行くエレベーター乗り場近辺の駐車スペースは空いていることが多く、車を駐めやすい。
また1階の食堂街が混んでいる時も新宿サボテンは空いている。
更に店内が綺麗で、トンカツ屋ではテーブルが油でベタベタしていることがよくあるが、それが全く無い。
食べるメニューは、ほとんどの場合ヒレカツであるが、今回は季節限定メニュー「旬のアスパラ彩り御膳」にした。

アスパラ巻きかつ、大海老フライ、ひとくちヒレかつのメニューで、くどくなく美味しそうに思えたからである。
実際、思った通り、さっぱりと胃にもたれることも無く、美味しく頂けた。
もう一つ忘れていたが、新宿サボテンのゆずドレッシングが私の口にピッタリ合っている。

ノンオイルのドレッシングで、ゆずと鰹風味が妙にマッチしたさっぱり味の美味しいドレッシングである。
このドレッシングを使うと、普段おかわりしないキャベツを3杯くらいおかわりする。
家には唐船峡の美味しいポン酢があるが、別の美味しさがあるこのゆずドレッシングは店でも売っているので、時々買って帰る。
廿日市ゆめタウンの新宿さぼてんは、私にとって、全ての条件が揃ったトンカツ屋である。
