黒檀の扇子

どこでも売っている扇子であるが、こうした小物は、見つかるようで、なかかなか気に入るものが見つからないものである。

どうしても、こだわりがあるからだろう。

その状況が何年も続いていたが、やっと気に入った扇子を手に入れることが出来た。

柄は黒檀で、生地は絹である。

黒檀の自然の風合いの柄と、それに合わせた黒の絹と全体が黒を基調とした組み合わせが私にはお洒落に感じられた。

すっかり気に入り、即購入した。

更に嬉しいことに名入れが出来た。

扇子を手に入れるまで長かったが、見つけたのは全くの偶然である。

数年前になると思うが、数寄屋橋交差点に東急プラザ銀座が出来た。

「江戸切子」をモチーフにした建物で、屋上にキリコテラスという庭園を作った。

「江戸切子」が好きな妻が一度行ってみたいと言っていたが、行くタイミングを逃し、中々行くことが出来ず、やっと今回近くの店でランチしたついでに立ち寄った。

黒檀の扇子はキリコテラスがどんなものか東急プラザ銀座のHPを調べていて、目に止まったものである。

扇子の名入れをする待ち時間に、キリコテラスに行ってみた。

懐かしいFUJIYAが見える。

建てた当初は、珍しいキリコテラスだったのであろうが、今では周りには多くの魅力的な屋上庭園があるせいか、期待したほどではなかった。

然し、念願の扇子を手に入れることが出来たので、私にとってはキリコテラスさまさまである。

どうも、買いに行くぞと張り切って行くより、偶然見かけた場合の方が気に入る商品を手に入れる確率が高いと感じる。

特にこだわりのある品はそうだ。

こだわりはその人の感性に依存するので、必然的にそうなるのだろう。

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タオルサロン カラカラ

タオルサロン カラカラに行くのは久しぶりである。

最初に知ったカラカラはのは新宿の京王プラザホテル店であったが、今は帝国ホテル店しかない。

カラカラのような店は固定客が多く安定していると思うが、このご時世、23区内に2店舗はきついのかも知れない。

タオルサロンと言っても、タオル以外に服やバッグ、その他小物類と色々ある。

タオルにそんなに興味の無い私は、いつもは妻を店に置いて、周りの店を探索して時間を潰すが今回は、私も欲しいものがあった。

車のヘッドレストのアクセントになるようなものである。

5年以上車に乗っていると、車のシートはツヤが出ていい感じになって来ている。

その皮を引き立たせるような、ヘッドレストにちょっとしたアクセントが欲しくて、カー用品の店やネットショップを色々と探したがなかなか気に入るものがみつからない。

しかも、どこでも売っているものは同じようなものばかり。

私にとって小物は絶対に妥協出来ない存在である。

例えば、少々服装に手を抜いても、小物だけは手を抜かない。

ネクタイ、チーフ、カフスボタン、ピンバッチ、ベルト、靴、時計、バッグ、財布等々、男には女性のようなアクセサリーはないが、その存在は大事なものばかり。

ヘッドレストのアクセントも小物の一つ。

妥協できるものではない。

色々探し、やっと気に入ったものが見つかった。

本来の用途は手拭きのようである。

ちょっと女性っぽい感じがしないではないが、とりあえず満足している。

これにアロマオイルを数滴垂らせば、完璧。

これもささやかなこだわりである。

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ドン・マジョ

銀座パウリスタのコーヒーが気に入り、毎月定期コースのお取り寄せを始めた。

森のコーヒー+毎月のお勧めコーヒーのセットである。

1月のお勧めコーヒーは「ドン・マジョ」であった。

「ドン・マジョ」という表現から、魔女のように妖しい魅力の漂うコーヒーの名前かと思ったが、同梱されている小冊子を見ると全く異なっていた。

コスタリカのドン・マジョというマイクロミルで作られたコーヒー豆のことを言うようである。

マイクロミルとは、コーヒーの精製所のことである。

資金力の乏しいコスタリカのコーヒー農家の人達が、自分達が丹精込めた作ったコーヒーを販売しようと、自分達が作れる専用の小さな製油所を作った。

この 小さな精製所をマイクロミルと言うそうだ。

コスタリカのコーヒー農家の人達の情熱が込められているコーヒー豆なのである。

こうしてマイクロミルで乾燥までされたコーヒー豆をパウリスタが購入し、豆を煎り、販売している。

パウリスタで販売されているドン・マジョは浅煎りで、やや酸味系のあっさり味で私好みの美味しいコーヒーである。

不思議なことに、このコーヒーもコーヒー独特のえぐみが残らない。

色々と買うコーヒーを変えてきたが、もう浮気はしない。

パウリスタ一本で行く。

そして、コーヒー豆の裏に潜んでいる色々なストーリーを楽しみながら、より深くコーヒーを楽しもうと思う。

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縁は異なもの 森のコーヒー

銀座パウリスタで飲んだ「森のコーヒー」はとても美味しいコーヒーで、飲みたい時に飲むことが出来れば、さぞかし幸せなことだろうと思っていた。

ある日、よく来る通販カタログに同封されて、「森のコーヒー」のチラシが入っていることに気付いた。

毎月定期コースのお取り寄せの案内である。

そう言えば、以前からこのチラシは来ていたが、コーヒーは嗜好品なので味もわからず買うものではないと思っていたので、気にも止めていなかった。

然し、美味しいコーヒーだとわかった今となっては、ほおってはおけない。

逆に我が家でもあの「森のコーヒー」が飲めると思うと嬉しくなる。

何という巡り合わせなのだろうか。

偶々、東京に行った折、興味を惹いたパウリスタに行ったことがきっかけとなったのである。

私は早速、毎月のお取り寄せを開始した。

お取り寄せの内容は、森のコーヒー:200gと月替わりコーヒー:160gの二つのコーヒーのセットである。

1月から取り始め、森のコーヒーを手に入れる。

全神経を集中させてコーヒーを入れた。

パウリスタで飲んだ味が、そのまま伝わってくる。

酸味系のシャープな味だ。

これから東京に行かなくても、この味が楽しめる。

何と幸せなことだろう。

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貫路のテークアウト弁当

料理屋のテークアウト弁当で、もっとも気に入っているのが、貫路のテークアウト弁当である。

料理屋の弁当らしい弁当である。

普段は作らないが、コロナ対応で、店を閉めている間、テークアウト弁当を作っていた。

店を閉めると言うことは、大変なことだったのだろう。

テークアウト弁当を取りに行くたび、「ありがとうございます」と心からの謝意を表してくれていた。

意気に感じる大将である。

美味しいのはもちろん、私もそれに呼応して、少しでも助けになればと弁当を頼んでいた。

その時以来のお付き合いである。

コロナが一段落し、通常営業に戻っても、頼めば、余程忙しくない限り、無理してでも作ってくれる。

今月は、3回テークアウトした。

1回目の弁当

2回目の弁当

3回目の弁当

写真ではわかりにくいと思うが、全く同じ内容ではなく、都度、できる限り、変える工夫をしてくれているのが嬉しい。

メインは最初が鮎、2回目がキノコをサンマでまいた料理と鶏の唐揚げ、3回目もサンマと鶏の唐揚げであるが、ご飯が鰺の巻き寿司。

そして、この時期、美味しいのが栗の天ぷらである。

甘い味付けで、ほのかに良い香りがするのは天ぷら油の香りだと思う。

何の油かわからないが、普通のサラダ油やごま油ではなさそうだ。

取りに行くたび、必ず、「同じようなものばかりで済みません」と言う奥ゆかしさ。

私がこの店を気に入っているもう一つの理由は、料理屋の基本姿勢を保っているからである。

弁当の器にプラ容器は使わない。

それなりの容器に料理を盛り、きちんと店の名前入りの紙でくるんでいる。

それを店の名前入りの紙袋に入れてくれる。

料理屋の弁当は美味しいだけではダメだと思う。

客に手渡す時、しつらえを揃え、渡すことで、初めて美味しい弁当と言えるのではないだろうか。

私のつまらないこだわりに過ぎないが、安い弁当でも、その姿勢を崩さない大将だからこそ、弁当を頼むし、店に食べにも行っている。

それに比べ、コロナでテークアウト弁当を始めた料理屋は多いが、多くはケバケバしいプラ容器を輪ゴムで止め、白いビニール袋に入れている。

このような料理屋は、私の食に対する価値感に反している。

もちろん、そういう料理屋には二度と近寄らない。

食は味だけではないことを痛感するのである。

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