私は米が大好きで、品種を固定せず、色々な品種の味を楽しんでいる。
一種の趣味のようなものだ。
これはと思って買った米が美味しいと、とてもハッピーな気分になる。
このようなことを始めたきっかけは、以前に買った「さがびより」を買ったことに始まる。
美味しい米どころは寒いところということが通説であるが、暖かい佐賀県のお米は、どんな味だろうと思ったことと、「さがびより」というネーミングが気に入り、買ってみた。
興味本位で買った米であったが、これが実に美味しい米であった。
こうなると「さがびより」の氏素性が気になる。
早速ネットで調べたところ、初めて食味ランキングという存在を知り、「さがびより」は「特A」にランク付けされていることを知った。
日本穀物協会によると
米の食味ランキングは、複数産地のコシヒカリのブレンド米を基準米とし、これと試験対象産地品種を比較しておおむね同等のものを「A’」、基準米よりも特に良好なものを「特A」、良好なものを「A」、やや劣るものを「B」、劣るものを「B’」として評価を行う。
とある。
要は、「A’」以上のランクの米を買うことが無難であるということだ。
温暖な気候にもかかわらず、「さがびより」は「特A」を取っているのである。
令和3年産米の食味ランキングが3月初めに発表されたが、「さがびより」は12年連続で「特A」を続けている。
12年連続してとり続けているのは、他に北海道の「ななつぼし」の2品種だけである。
佐賀県の農業従事関連の方々の努力の甲斐あって、温暖気候での米の育成ノウハウを不動のものとしたと思う。
ただただ敬服するのみである。
私が見つけた最高傑作の米は「さがびより」だと思っているが、最近では、「きぬむすめ」に遭遇した。
三朝温泉の万翆楼に宿泊した際、美味しい米が「きぬむすめ」であった。
万翆楼で販売していたので、買って帰ったが、調べると「特A」ランクであった。
以来、「きぬむすめ」も購入しているが、鳥取県以外に岡山県の「きぬむすめ」も最近の「特A」ランクであることがわかった。
今年の食味ランキングを見ていると、「きぬむすめ」は鳥取、岡山以外に和歌山、島根、山口で「特A」にランキングされた。
これから、「きぬむすめ」の時代が到来するかと思うと、人ごとながら嬉しくなる。
私が食べた米で、広島の「恋の予感」という面白いネーミングの米が、「特A」にランキングされた。
食味ランキングのデータとして面白いのは、絶対的なブランドを確立している魚沼産の「コシヒカリ」が、平成29年度だけ「特A」から外れていることだ。
食味ランキング表も参考にしながら、新しい米を発掘することは実に楽しい。
