遅ればせの父の日プレゼント

旅行に出かけ、帰宅した途端、隣に住む息子の嫁が父の日のプレゼントを持って来てくれた。

父の日に御不在だったので、お渡しするのが遅れ済みませんと言って来たが、恐縮しなければならないのは父の日に旅行に行っていた私の方である。

ちょっとしたことがあった時、持って来るのは決まって梅坪の和菓子である。

和菓子が好きな私の好みが頭の中にたたき込まれているのだろう。

プレゼントは夏菓子で、丸ミカン、白桃、マスカットのフルーツゼリーとあまおうじゅれの詰め合わせ。

冷蔵庫で冷やして、妻と半分個にして食べた。

初めて食べたこの夏菓子は、どれも美味しかったが、中でもあまおうじゅれは、美味しかった。

プレゼントはお菓子に加え、嬉しいおまけ付きであった。

字が書け始めた孫が書いてくれたものである。

私は世間一般の「おじいちゃん」とは異なり、孫に入れ込むことはしない。

孫は息子達の娘なので、常に一定の距離を保っておくことが肝要だと考えているからである。

孫が生まれると、早く自分のことを呼んで欲しいと「じいじ」と呼ばせる人は多いが、私は呼ばれることがどんなに遅くなっても良いからと、「グランパ」を貫き通した。

私だけの感覚かも知れないが、「じいじ」と呼ばれると老け込んだおじいちゃんになった気分になる。

いつまでもはつらつとしたカッコいい「グランパ」でありたいとつまらないことにこだわっているのである。

当然のことながら、「グランパ」と呼ばれるようになったのは随分時が経ってからである。

然も、最初は「グランパ」という単語を、自分のおじいちゃんでは無く、私の名前のように捉えていた節があったが、今は大丈夫、自分のおじいちゃんだとちゃんと認識している。

そうした孫にいくら入れ込まないと言っても、私も人の子、こんなことを書かれると、ビッグなお返しを何にしようかと密かに思い巡らせている。

そう思った瞬間、私は単なるおじいちゃんになってしまった。

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