黒檀の扇子

どこでも売っている扇子であるが、こうした小物は、見つかるようで、なかかなか気に入るものが見つからないものである。

どうしても、こだわりがあるからだろう。

その状況が何年も続いていたが、やっと気に入った扇子を手に入れることが出来た。

柄は黒檀で、生地は絹である。

黒檀の自然の風合いの柄と、それに合わせた黒の絹と全体が黒を基調とした組み合わせが私にはお洒落に感じられた。

すっかり気に入り、即購入した。

更に嬉しいことに名入れが出来た。

扇子を手に入れるまで長かったが、見つけたのは全くの偶然である。

数年前になると思うが、数寄屋橋交差点に東急プラザ銀座が出来た。

「江戸切子」をモチーフにした建物で、屋上にキリコテラスという庭園を作った。

「江戸切子」が好きな妻が一度行ってみたいと言っていたが、行くタイミングを逃し、中々行くことが出来ず、やっと今回近くの店でランチしたついでに立ち寄った。

黒檀の扇子はキリコテラスがどんなものか東急プラザ銀座のHPを調べていて、目に止まったものである。

扇子の名入れをする待ち時間に、キリコテラスに行ってみた。

懐かしいFUJIYAが見える。

建てた当初は、珍しいキリコテラスだったのであろうが、今では周りには多くの魅力的な屋上庭園があるせいか、期待したほどではなかった。

然し、念願の扇子を手に入れることが出来たので、私にとってはキリコテラスさまさまである。

どうも、買いに行くぞと張り切って行くより、偶然見かけた場合の方が気に入る商品を手に入れる確率が高いと感じる。

特にこだわりのある品はそうだ。

こだわりはその人の感性に依存するので、必然的にそうなるのだろう。

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